アメリカでは感染者2920万人、死者は53万人(3/30現在)で、先の大戦での米国の戦死者(40万人)をはるかに上回ってしまった。一日の感染者も最高で25万人、現在も落ち着いたとはいえ65,200人/日、死者2000人前後/日と、前の大戦で受けなかった本土爆撃を、気の毒だが毎日受けているようなものである。日本ではこれまでの感染者は合計で47万人、死者9086人(3/30現在)でアメリカより2桁も少ない。薬もワクチンもない同じ条件で、日本人のつつましさ、素直さ、人間性だけで2桁の違いが出ているとすれば、日本人は偉い!
夕方飛び込んできた患者が、鼻炎で耳鼻科に行ったら2時間待ち!車で待機してくださいと言われ、そんなに待てない!とうちに来たら、駐車場に車がいない!ラッキー!って、何それ?耳鼻科と小児科はこのコロナ禍で、同じく患者が激減した同類ではなかったのか。今年の花粉症は例年以上ということで、そうか、小児科だけが置いていかれるのか。
ただもうこの歳になると患者が少なければ体力的に疲れないので、ホッとするし、患者が多ければ点数が上がるので、経営的にホッとするので、もうどちらでもいいって心境になる。
わが善通寺市では医療従事者のワクチン接種の場所と日時の連絡があった。ようやくワクチンが受けられる。集団接種や診療所での個別接種の準備も着々と進みつつある。集団だけでなく個別の診療所でのワクチン受付を市で一括して受けてくれることになっている。善通寺市は現在人口が3.4万人で、市役所に電話5台くらい並べれば、どうにかやれそうだが、高松市など47万人の人口を相手に接種プランは大変だ。各市町村単位での接種プランのコンテストになりそうだ。しかしどれだけうまく計画しても、ひょっとワクチンの供給がどんどん遅れてきたら、計画はなし崩しになる。感染者減少が鈍化し、1都3県の緊急事態宣言が延長された。第4波が危惧される。コロナがなければ、今頃日本はインバウンドとオリンピックで大変な賑わいであったろうに。早や4月卯月、一年後には平穏な日常になっているだろうか。 善通寺市 西川 清