2021年10月「本日の空模様」


 

 

換気のために開けている診療室の窓から入ってくる幾分涼しい風を感じるこの頃となりました。

 

診療前に、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」を見ることが楽しみとなっています。安達奈緒子さん原作です。宮城県気仙沼の漁業で成り立っている島出身の主人公モネが牡蠣漁師である祖父の知り合いの山村の山地主の女性の家に同居し、その人の生き方に強い影響を受けながら林業に関わっていくところから始まります。やがて未来を「予測」する天気予報の仕事にあこがれ気象予報士として活躍し、地元に貢献を目指し。島に帰り奮闘するというドラマです。

 

モネは朝ドラの主人公にありがちな自己中心的でやたら、ポジティブな性格ではなく、内向的でありながら、ここ一番で「しぶとく」頑張る姿に好感を覚えます。主題歌の疾走感のある楽曲「なないろ」も朝にはぴったりな感じです。

先日、真鍋淑郎氏がノーベル物理学賞を受賞されました。真鍋氏は1950年代から気象の研究の道に進み、60年第にはCO2濃度が地球温暖化に関わることを明確にしました。その後、大気の流れと海洋の循環を組み合わせて長期気候予報を可能とする「大気海洋結合モデル」を開発したことが評価され、今回の受賞となったのです。

 

真鍋氏は愛媛県四国中央市の山間部の開業医の家庭に生まれ育ちました。朝の寒い日に漂う朝霧を目にして育っていったのでしょう。その後東京大学に進み周囲から医師の道に進むことを期待されつつ、地球科学の分野で研究を進めました。

真鍋氏は後にアメリカでの研究生活に入るのですが、その理由として日本で研究を続けるには、「私は協調性がないから」と述べています。また、日本の研究状況について実用的研究だけではなくて、好奇心を満たす、基礎研究に力を入れるべきだと言っています。

 

目先の現象を追うだけではなく、まさに地球的視野で今をそして未来を俯瞰する重要性感じました。                               

 

 

高松市 小野耕資