すでに3回目のブースター接種が始まった。早速医療従事者から始まり、1月からは高齢者から12歳までの希望者に行き渡り、第6波、オミクロン株に対応できる体制が出来つつある。
そんな中、病気や体調以外で、初回からワクチンを希望しない人が、知り合いの中にも、数人いる。
そのうちの一人は76歳女性で一人暮らし。なぜ受けないかというと、大阪で整体師をしている娘さんが、副反応やm-RNAが入ると細胞に後々大変なことが起きるから絶対受けてはだめよといわれ、家に引きこもっている。久々に昔一緒に名取りまでした日舞の会があるので、出ていらっしゃいとお誘いしたが、娘から、「そんな人ごみに行っちゃ、コロナをもらうよ!」と言われ、結局出てこられず、何年か先のm-RNAの影響を心配してこのままずっと家の中で老後を過ごしそうである。
もう一人は55歳の、これも偶然か整体師。同じ日舞の会で中心的な存在。この日舞の会にしても、4日前に定員の半数が定員500名一杯に解除されたばかり、検温、手指消毒、大声を出さない、入場者の氏名住所連絡先まで記録していただいての完全感染防止対策。本番の2日前に彼女から電話が掛かってきて、先生のところでPCR検査できますか?抗原検査ならできるよ、と言ったらやってきて、検査。結果はもちろん陰性。私、信念でワクチンは打たないことにしているけど、一応検査して陰性証明できてないとみんなに悪いから、だって。
もう一人は喘息で通院している89歳のおじいちゃん。同居している娘(教師)から、「ワクチン打つと死ぬよ!」って言われて、本人は社交的で外へ出たいのに「娘に世話になっている身では、逆らえない」とつらそうに言っていた。ある日「私、打つ!娘に黙って打つ!」と、言い放って市役所の保健課に行き、予約を取ってきてうちのクリニックで打った。その後娘さんとどんな話になったのかは定かでない。
本人の意思にしろ、家族の意思にしろ、ワクチンを受けない自由、権利はあるが、ワクチン検査パスポートとか言い出したら、これから先、様々な生活空間に出ることが制限されるかもしれない。差別をするつもりはなくても、一瞬、身じろぐかもしれない。このwithコロナ生活が何時まで続くのかわからないが、オミクロン株ではブレークスルー感染が多々あるとかで、そのうちうやむやになるかもしれない。
善通寺市 西川 清
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